トランサミンの肝斑への効果は?服用期間、用量で副作用?

シミにトランサミンが良いのは分かっているけど肝斑にも効果ってあるの?
トランサミンを処方されたけどずっと飲んでも大丈夫?
トランサミンを飲むことで副作用はないの?
こんな疑問に答えます!
【本記事の内容】
- 肝斑、シミにトランサミンが効く理由
- トランサミンは長期服用をしても大丈夫なのか
- トランサミンの副作用とは?
美容クリニックで看護師をしています!夏になるとクリニックでも沢山の方が処方を希望されるトランサミン。シミや肝斑に効果を実感している人はすでに内服しています!
トランサミンとは?
トランサミンはアミノ酸の一種。トランサミンにはプラスミン(血の塊を溶かす働きをする酵素、蛋白質分解酵素の一種)の働きをブロックする作用があります。この作用によって炎症を抑えたり、アレルギーを抑えたり、血を止めたりすることが出来ます。
なぜトランサミンがシミや肝斑に効くのか。それはシミが出来る工程を知るとよくわかります。
シミはどうやってできる?
表皮細胞のおよそ8%はメラノサイトです。(約90%がケラチノサイト、すなわち角化細胞です)
①ケラチノサイト(表皮を形成する上皮細胞のもっとも外側の組織で角化細胞ともいう)が刺激(紫外線などの外的物質、女性ホルモンなど)を受けて
②プラスミン(血の塊を溶かす働きをする酵素、蛋白質分解酵素の一種)というメラノサイト活性化因子(情報伝達物質)がメラノサイト(メラニンを産生する細胞)に作用
③チロシン(メラニン色素をつくりだす色素細胞(メラノサイト)がもっている酵素)がメラニンに変化
④メラニンがケラチノサイトにたまりシミになる
この②の部分で働きかけるのがトランサミンの役目です!
トランサミンの肝斑への効果は?
肝斑はシミの一種であります。シミの出来る工程は肝斑も同じであり、トランサミンはこのプラスミンの働きをブロックしてメラノサイトに情報を与えないことでシミや肝斑を作らないようします。つまりトランサミンはシミを予防する働きがあるのです!
トランサミンを長期服用しても大丈夫?
トランサミンの長期服用は基本的には『問題ありません』。個人差はありますが3ヶ月程で効果を実感するためそのくらいの期間は飲み続けることが基本となってきます。しかし体質により内服出来ない方もいらっしゃいます。
- 血栓及び血栓症が現れる危険がある方
- 消費性凝固障害の方
- 妊娠中、授乳中の方
- 術後の寝た状態が続く方
- 圧迫止血の処置を受けている方
- 腎不全の症状が見受けられる方
以上のような方は必ず医師の診察を受けて内服する必要があります。
トランサミンの副作用とは?
トランサミンの副作用はほとんどないといわれています。人によっては食欲不振、胸やけ、吐き気、下痢など消化器症状や発疹などを起こす方がいらっしゃるようです。必ず服用を継続する場合は医師にご相談の上続けてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?トランサミンが良いのは分かるけど薬となると少し躊躇してしまいますよね。もし気になるようでしたら処方してもらう際しっかり医師にもご相談されてみてくださいね。
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